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春期講習は、それまでの分の復習がメインらしい。
つまり新4年生になってから(=3年生3学期)の分のおさらい。
最終日に塾の復習テストと、YTの学力判定テストという模試が2日続けてあるという。
この辺りまで来てようやくわたしにも、予習シリーズを使った勉強法の仕組みがわかってきた。
ほんとはそういうことは入塾前に知っておくことらしいのだけど(^^ゞ
「授業→宿題→月例テスト→季節講習→学力判定テスト」
これが4年生の大きな流れ。予習シリーズは上巻と下巻に分かれるから、上記の流れが2回あることになる。
ほぼすべてが同一内容の復習。
こうして復習を重ねることによって、理解と知識の定着を図るようだ。
テキストの名前は「予習シリーズ」だけれども、実際は何度も何度も「復習をする」ことがカリキュラムの要なのね。
授業を一度聞いただけで、すべてを理解し覚えられるわけもない。(できたとしてもそれはいずれすぐに忘れるインスタント知識になりがちだ。)
毎回出される宿題をやることがそのまま授業の復習になる。
これは良いと思う。小学生に「復習をしなさい」と言ったって、何をどうやったらいいかわからないだろう。宿題という課題をすることによって復習になるのは勉強しやすい。
宿題は問題演習がほとんど。
長男くんは、まず何もみないで宿題の問題を解き、自分で答え合わせをして、その後テキストの該当箇所を読み直す、という手順でやっていたようだ。
家庭によっては、答え合わせは本人ではなく親が担当する場合もあるらしい。
でも我が家の場合は本人がやるっきゃない。
だって、長男くんが宿題をやるのは朝早く。そんな時間帯に一緒にお勉強なんて余裕はわたしにはないっ。
頼りにならない親を持つとこどもはしっかりするのかしらねぇ。
授業では宿題チェックと、小テストがあるらしい。
宿題チェックがあるからこどもたちは宿題をやらざるを得ない。出しっぱなしの宿題じゃないから強制力がある。
その同じ内容からの小テストがあり前回の事項の復習度がチェックされることになる。
間違えたものはまたテキストを見直す。
それを繰り返して、授業が4回すすむと月例テストが行われる。
つまり4回分の内容の復習テストだ。
間違えた部分をテキストで確認し、できた問題もテキストのどこに出ていたのかこれまた確認。
この段階で、「理解していない」という分野はほとんどなくなる。もしも授業を欠席していてあやふやな場合などは、担当の先生に質問に行く。
知識の定着もかなり進んでいる。覚えてないものが何かはっきりしてくるから、そこを重点的に覚える。
さらに駄目押しで季節講習での総復習。
だからここまでに理解や知識が追いついていない教科や単元があると、講習中はちょっと大変になる。大変でも、やればここで追いつく。
逆にわかっている分野は、「あ、知ってる」と実感できるからおもしろくなっていく。
仕上げに復習テストと学力判定テスト。
復習テストは塾生だけが受けるらしい。
学力判定テストはYTの公開模試なので、四谷大塚をはじめ、提携塾や準拠塾、あるいは塾に行かずに自宅で予習シリーズを勉強している昔ながらのやり方をしている人たちなど、大勢が受ける。
どちらも試験範囲はそれまでの復習になる。
偏差値も出るけれど、それよりも大事なのは弱点を知ること。
これらのテストで間違えたところは弱点分野だから、しっかり身に付ける必要があるというわけだ。
試験が終わり、長男くんのはじめての講習も終わった。
新学期が始まって4年生になったある日、二つの試験結果が返ってきた。
どちらの結果も、偏差値で言えば60代後半に上がっていた。
すごいじゃん^^
「ずいぶん復習の仕方がわかってきたんだね。」そんな風に言った記憶がある。
算数と社会の成績が特に良かった。理科は生物の範囲でミスがある。国語は以前よりはいいけれど、まだちょっと心もとない。
それでも4教科にそれほど差があるわけではなくバランスは良かったのでほっとした。
「勉強おもしろい?」と聞いたら「うん!」と元気のよい返事が返ってきた。
わたしが言う前に、「テスト返却時の復習」も済ませていたので大いに誉めた。
それから少し経って、何かテレビを見ていて「頭のいい子」などというフレーズが出てきたときのことだったと思う。
長男くんがふいに思い出して言う。
「なんかねー、オレ、頭いいかも」
は?なんで??
彼は塾でもらった冊子を持ってきた。
「昨日もらったんだけどね」
配布物はちゃんとすぐに渡しなさいってば!
「ほら、これ」
指されて見ると、成績優秀者名簿だ。4年生は塾内上位5〜60人程度が掲載されている。
その中の上から数えたほうが早いほうに、長男くんの名前がある!
「ね?けっこう、いいでしょう」
うわあ、ほんとだ、すごいねえ。
「びっくりするよね」
うん、びっくりした。
「だからオレも頭いいほうかもって思って」
あはは。そうだよね、よかったね^^
パパぽんに見せたら、
「なかなかやるなー。でもやっぱり全体で上位10位以内に入らないとな」
とさらに上を狙う注文。
「全体」とはYT全体のことで、4年生だと3000人以上になる。その上位一桁を狙え、というのだ。生半可なことじゃない…。
塾の中だと上位ほんの数人がそれに該当しているようだ。
初めて塾内で50番に入った長男くんにいきなりまた、ずいぶん上を示したことになる。
「全体で10番?うへ」と長男くんは言いつつも「そうなったらすごいよね」と夢見るように言う。
なんとなく嬉しそうにさえ見える。
男って順位争いが好きなのかしらねえとわたしは苦笑。
ともかくも、復習のカリキュラムにうまく乗れたことがわかったのでこの調子でいこうね、などと話をした。
それでもまだ、実際に中学受験をするかどうかは話し合ったことはなかった。
塾の勉強がうまくいっていて楽しい、塾での成績もあがってきた、それをただ単純に喜ぶばかりだった。
これから後、毎月の月例テストでも、成績優秀者に掲載されるようになっていった。
「全体10位以内」は無理だったけれど、塾内で50番以内、全体で100番以内は必ずとっていた。一番良かったときで、全体30番内というのもあった。
復習のサイクルが定着し、授業への取り組み方も積極的になっていたようだ。
家庭での勉強時間は依然として一日30分程度と変わらなかったのだけれど、コツをつかんだようだった。
それはあたかも、ゲームの攻略法がわかったようなイメージ。
「復習」とは「反復」すること。
反復するということは、その項の理解や知識の定着を確実にすると同時に、次に新しいことを習ったときの理解や定着の速度を速めていく効果もある。
最初は何度も繰り返さなければ覚えられなかったことが、反復を積むにつれ経験値があがり、次第に少ない反復(あるいは時間)で新事項が身につくようになっていくのだ。
長男くんは、この塾に行くまでは学校以外に「お勉強」関係のことは何もしていなかったのだけれど、実はこの「反復」の訓練は机に向う以外に小さい頃からやっていたのだとあらためて思い返す。
(この話はまたいずれ…。)
ともかくも彼は、勉強をする喜びと、順位や偏差値が高くなる喜び、その両方を味わうというしあわせな日々を送っていた。
実はこの後、その「成績優秀者冊子」のせいで、否応もなく「中学受験」を意識させられるようになっていく…。
彼本人も、親も。
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