中学受験体験記 アン・ローズHomestudy<4>
<4>【小4・1学期】

中学受験することに決定

長男くんが塾の成績優秀者の常連になったことによっていくつかの波紋が訪れた。
学校の保護者会やPTAの連絡網などで、「知ってるわよ〜」とか「聞いたわよ〜」と言われるようになった。
わたしが、ママさんたちに。

同じ塾に通わせているママさんたちの「どんな勉強法してるの?」の質問は返事に困る。
ごまかすつもりもないのだけれど、これといって特別なことをしているわけではないし、第一どんな勉強をしているのかわたしはノータッチだから答えようがないのだ。
「なんかねぇ…。できるみたいねぇ。何でかしらねぇ」などと答えるしかない。
うーん。嫌なヤツだと思われたかもしれない(--;

塾が違う、あるいは塾通いはまだというママさんたちからは、もっとストレートかつシンプルな質問がくる。
「どこの中学受けさせるの?」
これもまた正直に言えば「まだ何にも考えてなくて」となる。
相手は「またまた〜。そのうちこっそり教えてね〜♪」とわかったような笑み。
本当に考えてないんだけどなぁ。

まあ、それでもわたしはさほど頻繁にそういうママさんたちに遭遇するわけでもないのでいいのだけど、長男くん本人はそうもいかないらしい。
塾に通うたびに少しずつ少しずつ「中学受験」というものが具体的なものになっているようだ。
「御三家」や「国立」などの単語をいつとは無しに口にするようになった。
たぶん塾では先生や子どもたちで普通にそういう会話をするのだろう。

長男くんとパパぽんとわたしと3人で話をした。
「中学受験したいならしてもいいよ。」と言うと、予想以上に嬉しそうに目を輝かす。
「でもどうして受験をして中学に行くの?」と聞いてみると、彼はしばらく考えてから
「もっと勉強して頭良くなりたいから。」と答えた。
勉強することと受験は同じではないでしょうと思ったけれど、彼にとってはわかりやすく具体的な目標が受験なのだろう。
わたしとパパぽんは頷いた。
「じゃあ中学受験することに決定!」

「でもね」パパぽんが付け加える。
「それなりの中学だったらいいけど、そうじゃないなら公立に行って高校受験したほうがいいと思うよ。」
そう言って、塾でもらった偏差値表を上のほうで折って長男くんに見せる。
「ざっとだけどね。ここより上のところならいいんじゃない?」

いいの?それでいいの?偏差値で決めちゃっていいの?(^-^;

「でもこことこことここは好きじゃないからやめとけ」
いくつかの学校名に×をつける。

たしかにわたしも好きじゃない学校だけど。。。
そ、そういうことで決めちゃっていいの?(^-^;;

長男くんは素直だ。
「うん!じゃあここかここかここがいいね。あと、こことこことここも。」と学校名を挙げる。

かくして目標とする中学がいくつか絞られた。
いいのかしら。こんなんで。
まあまだ4年生だからねぇ。
志望校なんてどんどん変わっていくものなんだろうな。

ちなみにその偏差値表と同じモノはこちら
四谷大塚のサイトの情報で、PDFファイル。
これは6年生で受ける合不合という模試の去年の結果偏差値だけど、4年時でもだいたいの目安にはなるらしい。
パパぽんはこれの「60」で折りました…。
(上記は男子の偏差値。女子も見たい方はこちらをどうぞ。)

とにかくも、我が家の中学受験はこうして具体的に始動することとなった。
それは1学期も終わりに近い7月頃だった。

この時点での偏差値はYで65〜68程度。
決して悪くはないけれど、「候補」にあげた学校の中にはそれではまだ届かないところもある。
「選べる」立場になるためにはもう少し欲張らなければならない。
パパぽん曰く、「今はサイヤ人だからスーパーサイヤ人にならないと!」
ドラゴンボールですか?(^^ゞ

具体的には平均偏差値を70以上にする、Y全体でトップ10に入る。
数字で言えばそういうことだ。
じゃあ実際どうやる?
まずは現状の分析をして、対策をたてよう。
もうすぐ夏休み。8月の最後にある模試を目標に夏休みになんとかやってみよう。
目標は「偏差値70とトップ10入り」。

しかし「なんとか」といっても。
それをどうやるか、小学校4年生の長男くんにやってみなさいと言っても無理だろう。
下手をするとただの「数字追っかけ」になってしまう。
パパぽんも忙しいし。
つまりは…わたしね…。

ああ、そうなのか。
これが中学受験というものなのか、と妙に納得した。
高校受験や大学受験になれば親の出る幕などないだろう。
だけど中学受験は、親子で家族で、一緒に取り組むものなのね。
反抗期前の一大イベントだわ。

こうして母子で取り組む中学受験最初の夏休みが始まった。
果たして前述の目標は達成できるだろうか。
長男くんはスーパーサイヤ人になれるのだろうか。





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