中学受験体験記 アン・ローズHomestudy<8>
<8>N研オープンテストと

個別答案分析


10月の初め、長男くんと電車に乗っていたときのこと。
広告を指差して言う。
「あの日能研のオープンテスト受けてみたいな。」

わお!自分からテストを受けたいですと?
そうかぁ。この前のN研公開模試のリベンジね?

だが長男くんは、
「成績優秀者には、ゲームボーイのソフトがもらえるんだって。無料テストでもらえるなんていいよね。受けたいなぁ。」

なんだ…。ソフトが欲しいだけだったのか…。
まあ、いいけど。そんなもんよね。
無料だし、チャレンジしてみましょう。
帰宅後、日能研のサイトで調べて、ネット申し込みの期限が過ぎていたので、直接校舎に電話して申し込んだ。
前回公開模試を受けた校舎は、バスで1本だけど線路越えで時間が読めなかったから、今度は電車で行く別の校舎を選んだ。

それにしても。
ソフトをもらえるのは「成績優秀者」って書いてあるのに、受ける前からもらう気でいるのはずうずうしい…。

テストは10月25日の土曜日。
今度の校舎はつい最近新しいビルに移転したとかで、とてもきれいで清潔な雰囲気の校舎だった。 明るくていい。
3年生が大勢受けに来ている。4年生はその半分くらいかなぁ。
それでも4年生だけで教室を二つ使っていたから、やっぱりNは人数が集まるのねぇと感心。

同時開催の保護者説明会は、次男くんが一緒だったのでパスした。
日能研の雰囲気も味わっておきたかったのだけど。
テストは算数と国語の2教科だけ。理科がない分、前回よりはいいかもしれないと密かに思っていた。
公開模試は内部生も受けるものね。
今回は、基本的にこれから入塾を考えている子たちが受けるらしいから、少しは有利なんじゃないかと。 (←ソフトをゲットするには(^^ゞ)

火曜日にはもう結果速報が届いた。(早いっ)
ところが得点を見て、「ありゃ」。
前回の模試の2教科の得点より低かったのだ。
算数も国語も2問ずつ間違えている…。

本人はちょっとショックを受けていた。
「ソフトもらえるかなぁ…。」
いえ、ソフトよりも!
油断して見直しが甘かったのを反省したほうがいいんじゃない?(--;

速報は、得点と偏差値だけ。順位や自分の解答用紙などはまだ。
他に「入室資格証」と「新年度2月・3月のクラスを『栄冠組』にすることを確約します」という紙が入っていた。
栄冠組…。最上位クラスらしい。なんていうか…楽しいネーミングね(^-^;
テストを受けた人数も載っていた。 4年生は全体で6000人弱、この校舎だけで80人以上受けたと書いてある。
3年生はもっとすごい。全体で1万5千人を越えている。4年生のこの時期から入塾を検討するほうが少数派なのね…。
この校舎の80人余りの受験者のうち、合格は半分強。合格基準点は6割を軽く超えている。
意外と厳しい選抜なんだと感じた。前回のサピのほうが、入り易そうだった気がした。(でもサピは4教科だったけれど。)
受験者層が違うってことなんだろうか。

解答用紙などはこちらから塾へ出向いて、『個別答案分析』というのを受けて返却されるのだと言う。
全員?ということは、この校舎では3年生と4年生合わせて約300人と面談するの?パワフルだわ。

時間は15分程度らしい。できればいくつか聞いておきたいことがある。
今通っている塾はとてもいいのだけれど、それでもいくつか不安がある。

ひとつは、今の塾は1校舎の人数が少なく(4年生は1クラス15人程度で、全2クラスしかない)、塾の中で切磋琢磨する感じがしないこと。
長男くんは、お山の大将・井の中の蛙になっている気がするのだ。
レベルの近い子たちと机を並べられたほうがいいんじゃないかと思っている。
もうひとつは、今は強制力のある宿題だけしか勉強しないこと。
チェックがあるから宿題をする。それはそれで勉強の初めはいいのだけど、これから5年生6年生になっていってもそれでは困る。
それで希望の中学に受かったとしても、その先困る。
このままだと「自ら学ぶ」ということが疎かになりはしないかと不安なのだ。
最後にお金のこと。これは今の塾への不満ではない。
日能研は特待制度があるという。今度12月のテストで100番に入るとその後半年は基本的に無料になるというのだ。
100番なんて生半可なことじゃないけど。

長男くんには、「ソフトのこと聞いてきてね」とお願いされた。
キミの頭にはそれしかないのね…。

いざ面談。
室長先生(校舎の責任者さん)は、一見穏やかなおとなしそうな雰囲気の人だ。
でもそこは塾のヒト。 話し始めたら熱血。
「素晴らしい成績です!」と親を喜ばせるところから始まって、「ぜひ来て下さい。お待ちしています!」と終わるまで、20分以上熱く語ってくれた。

聞きたかったことも聞けた。
「井の中の蛙」については「そりゃあそうなりますよ。もったいないなぁ。もっと磨いてあげましょうよ。」と、ヨイショしながら今度できるマスタークラスについて説明してくれる。
マスタークラスは栄冠組のさらに上のクラスで、12月の例の特待生選抜のテストを兼ねて行われるのだそうだ。
基準をクリアした子だけが入れるそうで、少人数のクラスになるという。
12月のテストは無料で受けられるらしい。

「自ら学ぶ」ことについては、「それこそが日能研です!」とこれまた熱い語り。
日能研では、家庭学習は強制ではないらしい。特に上位クラスはチェックはほとんどしないという。
「それでちゃんとやるようになるんでしょうか?」と聞くと、
「やらなければクラスは下がります。そこで気付くかどうか、それでもやらないなら、難関と呼ばれる中学に行っても後がつらいだけですし。」とのお返事。

「特待生」についても厚かましく聞いてみた。
「特待生になるのは難しいんですよね?可能性はどうとお考えでしょうか?」
前回の公開模試やYTの模試の結果も持参して、それを示した上で質問した。
お返事は「当然、十分チャレンジできる位置にいますよ!」とのこと。チャレンジできる位置かぁ。うまい答え方ね(^-^;
「大丈夫」とも「だめ」とも答えようがない質問をしたわたしがいけないのだけど。
やっぱり受けてみなきゃわからないわよね。
12月の試験は4教科。理科の履修範囲が違いすぎるから、かなり厳しいだろう。
そのあたりも聞いてみると、
「おそらく公開模試よりは、塾生の進度に合わせないと思います。」との答えが返ってきた。
微妙な言い回しだけど、多少は前よりもなんとかなるかもしれないという感触は得た。
「ただ、算数や国語も普段の模試の、正答率でいえば30%以下程度の問題レベルになるだろうと思われます。」
難しいのね。

あ。正答率といえば、今回のテストはどうだったんだろう。
「個別答案分析」なのに、全然結果を見てなかった(笑)

室長先生が説明してくれたところによると、算数の正答率2%の問題に正解していた。
なのに、正答率が高い問題をミス…。
国語も似たような感じ。
はぁ…(溜め息)。
順位も出ていて、全体で20番以内、男女別では一桁だった。
決して悪くは無いけど、 まだ塾通いしていない子たちが多い中だから、できて当然だという気持ちもある。

丁寧に見送られて恐縮しながら校舎を後にした。
転塾はまだ具体的に考えているわけではないけれど、12月のテストは受けてみたほうがいいだろうという気分になった。
「特待生になれたら転塾もあり」なんてことを考える。
わたしも長男くんに負けず劣らずうぬぼれやになっている…。
親が冷静でなくてどうするの。

謙虚に謙虚に、と自分に言い聞かせ、もらった封筒を抱きしめる。
中にはゲームボーイのソフトが入っていた。
喜ぶだろうなぁ。
その顔を想像して、わたしもにっこり嬉しくなる。






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