中学受験体験記 アン・ローズHomestudy<9>
<9> 第6回月例テスト

9歳、成長期

11月。第6回の月例テストの日は、別の予定が入ったので事前受験することに。 後から受けることはできないので、木曜日に受けた。
その週は金曜日に振り替え授業があったので、授業を1回分受けずにテストになってしまった。
でも前回もテスト前の授業を1回休んでいる。(都民の日で一緒に出かけちゃって。)
大勢に影響はないでしょう。

木曜に受けた後の感想は「とりあえず埋めたけど…」だった。
埋めた、って…。ごみじゃあるまいし。

問題や解答は土曜日にもらった。長男くん本人は出かけていて居なかったけれど、わたしが保護者会には出席してもらってきた。
自己採点をしてみると…あらら、算数で点を落としている。 初めての2問ミスで10点落として90点。

難しい問題を間違えているわけじゃない。 最後に足し忘れたり、数え上げをミスしたりといったケアレスミス。
「しっかり見直ししなさい」と言ったって効果はないだろう。 間違えた都度、ミスの原因をはっきりさせておかないと、何度も同じことを繰り返す。

長男くんの場合、根本的な問題は、「頭の中で解いてしまうこと」にある。
頭の回転の速さに表現力が追いついていないから、手を動かさずに目だけで追って解いてしまう。
だからミスに気づかない。
例えば最後の数値の足し忘れ。
線分図をきっちり書いていないから、最後に足す必要性にすぐに気づかない。
「書く」という作業をしっかり行えていないことがミスの理由。
だから、線分図を見やすく書き、出した答え(あるいは途中の数値)と線分図とを照らし合わせて確認を行うことを実際にやらせる。 それが見直しのやり方なのだと具体的に教える。

こうした毎回の積み重ねで、少しはミスも減っていく…
といいなぁ(^^;
解法というアルゴリズムを身につけるのと同じように、ミスをしない・ミスをみつけるというアルゴリズムも身につけていけるといいのだけど。
ミスで点を落とすなんてもったいないし、ミスした点数が実力の点数なんだよ…と言いたくなってしまう。

ちょうど風邪で休んだときに担当の先生から電話をもらったのでこのことを話した。
通っている塾は実際に授業を教えてくださる先生が連絡をまめに入れてくれる。
なんでもないときでも電話をくれたり、ちょっと塾で顔をあわせたときにでも話しかけてくれる。
休んだときはその日の夜に必ず電話をくれる。

先生は、「性格がおっとりしているせいもあるでしょうねぇ。ガツガツ点を取っていく気迫のようなものがまだないですから」とおっしゃる。
そしてまた、「算数ができるお子さんというのはそういう頭だけで解いてしまう面があるんですよ。今は『細かく書き出せ』と指導するよりも、センスを伸ばすほうに向けてやるほうがいいと思っています」ともおっしゃった。

電話を下さったのは国語の先生だったけれど、小学部の責任者を兼ねているせいもあってか、他教科の成績や内容のことも詳しく見てくださっているようだ。
先生の言はもっともだと納得した。
どうも親は悪いところに目がいってしまいがちでよくない。いいところをもっと認めてあげなければいけないなぁ。
ミスにめくじらをたてるよりも、解法がちゃんとあっていたことに目を向けてあげなきゃ。

そんなことを思っていたら、やはり先生も同じようなことを重ねておっしゃる。
「前回(の月例テストの成績)がすごかったので今回は悪かったようにお感じになるかもしれませんが、十分素晴らしい成績ですのでご家庭ではどうぞほめてあげてください。細かな指摘は僕らが言いますからお任せください。」
さらに付け加えて、
「ケアレスミスについても、こういった積み重ねが経験になっていく部分が大きいので、長い目で見てあげてください。」ともおっしゃる。

たしかにその通りだなぁ。
もっともっとほめてあげなきゃいけないなぁと反省。
どうも「もったいない」という気持ちが先にたってしまって、ほめる前に欠点を指摘することが多くなっていた。
自分が塾の講師だったときを思い出しても、まずは成果をみつけてほめるところが基本だった。(相手は高校3年生だったにも関わらず。)
どうして我が子のことになるともどかしさが態度に出てしまうのかな。
そうか。「とりあえず埋めた」と言うのも、以前にわたしが「空欄にしておかずに何か書きなさい」って言ったことをちゃんと実行してるってことだったんだ。いまさら気づく。
第2反抗期のこの大切な時期に、「認める」ことをもっともっと意識して行わないといけないと自分に言い聞かせる。

たぶんこれから学年があがるにつれ、親のもどかしさもどんどん増えていくのだろう。
それをケアするのも塾の先生の仕事なのだろうなぁ。あんまりご迷惑をかけないようにしなければ(^^;

今回のテストで長男くんは、前より悪かったのを悔しがっている。
算数は平均点が高かったせいもあって、初めて偏差値60を切ってしまったのだからショックだろう。
でも逆に、算数がその偏差値にも関わらず4教科では偏差値67で全体40位には入ったのだから、ほめてやって当然なのだろう。
国語の偏差値が70越えで安定してきたし、理科で苦手の生物の分野も点を落とさなかった。社会は3回連続で満点。
う…。こうしてあらためて書き出してみてよくわかった…。ちっとも悪くないじゃない。これで長男くんに文句を言っていたら、親ばかじゃなくてばか親だった。

それに感慨深く思うこともある。「悔しい」なんてこと、感じるようになったんだなぁって。
悔しさを感じる、それはとてもとても大事な成長だ。
彼はまたひとつ大切なものを手に入れたんだね。

先日、前回の月例の成績で、塾の本部からトロフィーをもらった。
ごちゃごちゃの机の上に、大事なミニ地球儀と一緒にその一角だけ片付けて飾ってある。
彼の中では、このトロフィーも、今回の悔しい気持ちも、等しく大切な大切な宝物であるに違いない。
親も成長しないとなぁ。
どんどん長男くんの成長のスピードに差をつけられている気がする。



いつも9時には寝て5時に起きる早寝早起きの長男くんが、水曜日は「トリビアの泉」を観たくて10時まで起きている。
今夜観終わったあと、ふいに不安げに言い出した。
「ねえ、自転車に乗ってたら、犬は大丈夫だよね?」
犬の何が大丈夫なのよ。相変わらず表現力が弱い(--; トリビアの話なんだろうけど、電話をしていて一緒に観ていないところがあったからよくわからない。
「だって、勝海舟も9歳のときに塾に行ってたんだって。おんなじなんだよ」
だからちっとも話が見えないってばっ。
「勝海舟、野良犬にキ○○○をかまれて死にそうになったんだって。9歳のときに塾に行くとき。オレ、自転車だから大丈夫だよね?それとも車で送ってもらったほうがいいかなぁ…」

本気で心配している長男くんに、笑ったらいいんだか大丈夫だよって言ったらいいんだか…。
まあなんていうか。。。9歳、育ち盛りのキミは、そのまままっすぐ育っておくれ(^^;





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